訪米報告3 ユタ州出身上院、下院議員らにスネドン情報を提供 : 救う会全国協議会ニュース

 訪米団は5月8日、9日精力的な活動を続けた。8日にナイズ国務副長官、リー上院議員(ユタ州)、シャボット下院議員、9日にロス=レイティネン下院外交委員長、シェイフィッツ下院議員(ユタ州)と面会してスネドン情報を提供した。

 そのほか、8日にフライツ元下院情報委スタッフ、9日にニクシュCSIS上級顧問、ローレス元国防部副次官、リビー元副大統領顧問と北朝鮮情勢やスネドン事件を含む拉致問題全般について意見交換をし、9日、国務省のキング特使、デービス代表らに国防総省から朝鮮担当と日本担当の実務者が加わる昼食会を開き、北朝鮮崩壊時における被害者救出問題などについて議論した。

 ナイズ国務副長官は野田首相訪米時の日米首脳会談でも拉致問題が取り上げられ、米国政府は高い優先順位で拉致問題解決のために努力していることなどの説明があった。ただし、訪米団が提供したスネドン情報については、前日と同じように個人情報保護法を理由に具体的な言及を避けた。

 ユタ州出身のマイク・リー上院議員、シェイフィッツ下院議員、そしてわれわれが訪米するたびに面会してくださっているロス=レイティネン下院外交委員長、シャボット下院議員は、みな、スネドン情報を大変真剣に聞き深い同情を示した。

 リー議員、シェイフィッツ議員はスネドンさんの家族との面会、継続した調査、議会での提起、国務省への働きかけを行うと約束した。

 また、ロス=レイティネン下院外交委員長は7日のキャンベル次官補の「子ども拉致」発言を激しい言葉で批判し、ユタ州の議員らによる調査が進めば自分もスネドン問題を取り上げたいと約束した。

 シャボット下院議員は昨年に引き続き、拉致問題解決のために中国を本気にさせるためには日本が核武装をすることを検討し、準備作業をはじめたらよいという提案をした。訪米団からシャボット議員に日本核武装について米国議会の反応はどうかと質問したところ、「(賛否)がミックスするだろう。私は支持する」と答えた。

 ローレス氏は「米国政権は任期終了半年前くらいから、業績を残そうとして北朝鮮に対して安易な妥協をして失敗してきた前例がある。2月の合意で国務省が食糧支援を約束したのも6者協議を再開したいからだ。8月から10月くらいの時期に、また国務省が協議再開をめざして融和策をとる可能性があり、そのとき、6者協議の議題から拉致問題をはずすことを米国が日本に要求する危険性があるので、スネドン問題はそのような悪いシナリオを防ぐためにも有効だ」と具体的な指摘をした。

 ニクシュ氏は豊富や知識を背景に、北朝鮮の核開発の現状、金正恩体制の安定度、スネドン問題を米国社会にどう広めるかなどについて貴重な指摘をした上で、テロ支援国再指定問題について、北朝鮮がヒズボラやハマスにミサイルを提供している事実が明らかになっているのに再指定しない国務省の姿勢を厳しく批判した。


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