中国当局、ホータン市でウイグル人政治犯に懲役10年の判決 : 世界ウイグル会議

RFA 2012.06.18 | 翻訳・掲載:2012.06.27
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/xoten-sot-06182012174339.html

中国の政府系ニュースサイト人民網の報道によると、ホータン市地裁が2012年6月18日に、ウイグル人政治犯ハビブラ・イブライム氏に対して、当局が言う所謂「違法」宗教書籍等の売買を行ったとして懲役10年と20万元の罰金刑の判決を言い渡した。

中国当局は、昨年の11月以来、ウイグル全土で所謂「違法」宗教活動を徹底的に取り締まることをスローガンに挙げた大規模政治運動を実施し、信仰に対する不当な弾圧を一層激化させている。先月コルラ市で宗教教育を受けていることを理由に警察当局に拘束された直後に拷問死した12歳のウイグル人少年の事件や、今月6日にホータンで警察隊が宗教教室を催涙弾などで攻撃し子供ら12人を負傷させた事件などは、この政治運動が生み出した悲惨な事件の一例である。

中国当局は近年、ウイグル人のあらゆる形での不満・抗議運動を一方的に過激的な宗教思想のせいして、ごく一般的な宗教活動まで制限・弾圧を強めるほか、伝統的な風習・文化である男性のヒゲや女性のスカーフなども過激的な宗教思想の一員と見なし、それを禁止又は制限する措置を実施している。RFAではこれまでに、ヒゲやスカーフが原因で拘束させたり、罰金刑を受けたりした事例を何度も入手・報道してきた。

評論家たちは、中国当局がウイグル人特有の宗教及び民族的アイデンティティの存続を中国が目指す「地域の永遠の安定」に対する最大の脅威と見なしているため、「違法宗教活動」「宗教過激主義」などの政治レッテルを張って弾圧していると指摘している。


中国当局、ホータン市でウイグル人政治犯に懲役10年の判決 : 世界ウイグル会議
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=4496

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