インドの与野党、チベットに歴史的な支援表明 : ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

2013年1月30日 CTA

チベット大規模集会、ニューデリーのタルカトラ・インドア・スタジアムで開催

タルカトラ屋内スタジアムで開催された「チベット大規模集会」にインドの諸政党のさまざまな代表が集結した。また、インド、ネパール、ブータン在住の4,500人のチベット人とデリー、デリー首都圏およびラダックの1,000人のインド人支援者の計5,000人以上がこれに参加した。

シュリ L. K.アードヴァーニー元副首相が主賓として祝辞を述べた。

インド国民会議の正式な代表として、いずれも国会議員のプリヤ・デュット女史とE.M.スダルサン・ナチアパン博士が参加し、ジャンムー・カシミール国民評議会の代表として国会議員のハッサン・カーン氏が参加した。

チベット亡命政権代表者議会のツェリン・スポークスマンは開会の辞で、こうした大規模な集会は「類を見ず」で、「チベット人の闘争にとって歴史的な瞬間だ」と述べ、「中国が誠実に自治を許すことになれば、人口規模で南アジアの二大国であるインドと中国の平和の架け橋としてチベットはプラスの役割を果たすことができるだろう」とも述べた。

インドの政府と国民に謝意を示しつつ、議長は与党インド国民会議の代表に対し、「チベット問題の解決は中国の人々により大きな利益をもたらすと中国に進言して欲しい」と述べた。

シキョン(民主的に選出されたチベット人の政治指導者)は基調講演のなかで、インドの首都でこうしたキャンペーンが行われることは、「インドによるチベット人への愛と共感の証」だと述べた。

またシキョンは、「自由とダライ・ラマ法王のチベット帰還はチベット本土のチベット人の心からの望みであり、亡命チベット人の夢でもある」と強調し、チベットに注意を払い、支援をしなければならない理由については、「チベットは中国にとってきっかけとなるものであり、試金石でもあるからだ」と述べ、「チベットの自治は中国の宥和スタンスの始まりを意味する」とした。シキョンはチベット人の闘争の成功如何はインドにかかっており、チベットが「インドにとっての成功物語」となることを望んでいる、と述べ、「チベット人がダライ・ラマ法王とともに聖地インドから聖地ラサに帰還する」との展望を結びの言葉とした。

アードヴァーニー氏は1950年11月7日、サルダール・パテル(訳注:インド共和国建国に貢献したインド国民会議の有力な政治家)が当時のインド元首だったネルー首相に宛てたチベットにまつわる書簡の抜粋を読み上げ、「中国とチベット間の問題が解決されれば21世紀はインドの時代となるだろう」と述べた。アードヴァーニー氏は「チベット人の気概」を称えつつ、「きっと夜明けが来るだろう」と述べ、最後に「ダライ・ラマ法王はつねにインドをチベットの師にたとえておられるが、わが国がそのたとえにふさわしい存在となるよう願う」と結んだ。

デュット議員は、「本土のチベット人の状況に懸念と連帯の意を、アイデンティティを回復するための戦いで犠牲となった99人の若者の命に敬意を」表し、チベット人のおかげでダライ・ラマ法王がインドに身を置いてこの地に祝福されていることに謝意を示した。

カーン議員はチベット人に忍耐強くあるよう説き、「故郷の地に帰れる日がもうすぐ訪れるだろう」と述べた。

ナチアパン議員はチベット人の闘争はインドの愛情と支持を得ていると述べ、「チベット人はインド人の隣人であるのみならず、兄弟姉妹である」とした。

祝賀会の議事進行役はチベット中央政権(CTA)のギャリ内務担当大臣が努めた。また感謝決議の提案がダライ・ラマ法王局のテンパ・ツェリン代表によって行われた。


インドの与野党、チベットに歴史的な支援表明 : ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
http://www.tibethouse.jp/news_release/2013/130206_historic-show-of-support-for-tibet-from-indias-ruling-and-opposition-parties.html

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