中国の武装警察隊、4歳のウイグル人の女の子まで銃で撃つ : 世界ウイグル会議

RFA 2013.08.12 | 翻訳・掲載:2013.08.14

先週アクス地区アイコル郷で起きた血生臭い衝突で、4歳の子供や複数の女性も警察隊に撃たれ死傷していたことが分かった。

■第15村のメメット・アブラ村長への電話取材

記者: 今回の事件であなたの村から何人の死傷者がでましたか。

村長: うちの村から死者は出ていませんが、四人が撃たれて負傷しました。そのうち一人は、40歳ぐらいのウイグル人女性パテム・トゥルデさんです。

記者: その女性がどうやって撃たれたのですか。

村長: 彼女は、今回の衝突と全く無関係で、当日たまたま夜遅くまで自宅に戻らなかった15歳の息子を探して外に出ていたところ、武装警察隊が抗議していたウイグル人住民らに向けて無差別に発した銃弾2発が彼女に当たり重傷を負った。彼女は今、同じように負傷を負った他の12人と一緒に病院で治療を受けている。

記者: 今回の衝突はどのように起きたのですか。

村長: ラマダン明け祭りの前夜に、第16村の第2集落にあるモスクでコーランの朗唱(ラマダン月における最も重要な聖なる行事の一つ)を行う予定だった。同村第3集落の若者らがそれに参加するためにそのモスクに向かったところ、モスクの前で常駐して監視にあたっていた政府職員らが、集落を跨いでモスクに入ることが禁止されていると警告し、若者らを阻止した。 しかし、若者らは、聖なるラマダン月での礼拝でさえ好きなモスクでできないなんて理不尽過ぎると反発し、政府職員らの阻止を拒否し、モスクに入った。

そこで、政府職員らが警察署に連絡し、事態を報告した。その連絡を受け、すぐに警察隊がモスクにやってきて、集落を跨いでモスクに入った若者らを連行し始めた。警察隊は、まずは2人の若者を連行し、警察署に拘束した。そして、再度モスクに戻り、更に4人の若者を連行しょうとしたところ、モスクの民衆が「明日は聖なるラマダン明け祭りなのに、隣の集落のモスクに来て礼拝しただけで彼らを拘束するのが理不尽過ぎる」と警察車両を囲んで抗議し、更には既に連行された2人も釈放するよう求めた。 これ受け、警察隊が抗議してきた民衆にいきなり暴力的な態度で臨み、民衆と警察隊が揉み合う事態となった。そこに今度は武装警察隊がやってきて今回の悲惨な衝突が起きた。

■第16村のアブレット・ホジャムニヤズ村長への電話取材

記者: 貴方自身も今回の衝突現場にいたと聞いていますが、本当ですか。

村長: はい、私は急遽呼び出され、民衆を説得するために現場に行きました。私が現場に到着した時は、警察署のウイグル人副署長ゲニ・オスマンが優しい言葉で民衆を説得し、事態が大分収まっていました。しかし、その直後に、警察署の中国人署長WU GULIYANGが複数の部下と共に現場にやってきて、いきなり民衆に怒りつけ、拳銃で民衆を殴り始めた。この行為を受け、一旦収まった事態が再燃し、民衆が警察隊に石投げなどをした。WU GULIYANGと部下たちは、何発も拳銃を撃ったが、民衆が逃げることなく彼らに押し寄せてきた。それで、WU GULIYANGは部下たちと共に現場から逃げ出して、2度と姿を現さなかった。その時に発された銃弾のうち一発が4歳のウイグル人の女の子にあたったため、民衆の怒りが一気に爆発し大規模衝突へ発展してしまった。民衆の怒りが爆発してきた現場に武装警察隊がやってきて、民衆に向けて無差別に銃を発砲しはじめた。私も怖くて現場から逃げました。その後何がを起きたかは分かりません。

記者: 貴方が知っている範囲では、今回の衝突で何人が死亡しましたか。

村長: 3人が死亡しました。そのうち一人は、うちの村の第2集落の住民ダウット氏です。27歳でした。彼は、仲間の釈放を求める民衆の前列にいて、警察隊に口答えをしていたところ、警察隊に頭から撃たれその場で死亡しました。

記者: 撃たれて死亡したそのダウット氏には、これまで犯罪歴などがありましたか。

村長: いいえ、ありません。ただ、髭を生やしていたため、髭をやめるよう政府職員らから何回も警告されたことはありました。

記者: 乱射された銃弾があたり負傷した4歳の女の子の名前は何ですか。

村長: スビヒヌル・メメットちゃんです。

これまでのRFAの取材で明らかになった情報によると、今回衝突で警察隊に撃たれて死亡した3人のうち一人がウイグル人女性、そして、撃たれて負傷した人の中にも4人のウイグル人女性が含まれている。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qanun/uyghur-yarilanghan-08072013170354.html


中国の武装警察隊、4歳のウイグル人の女の子まで銃で撃つ : 世界ウイグル会議
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=6481



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