第12回講演会「ウイグル人女性の人権侵害」証言資料

第12回講演会「ウイグル人女性の人権侵害」講師 グリスタン(日本ウイグル協会)

9月28日行われた第12回講演会の報告に先立ち、まず、当日配布されたグリスタンさんの証言資料を掲載します。


ウイグル人女性の人権問題

封じ込まれた事実、封じ込まれた女性の声
彼女たちに何の罪が有るのでしょうか?
はたしてこれが彼女たちの運命でしょうか?
私たち女性はなんのためにこんな犠牲を払わないと行けないのか、
こたえのない、出口が見えない、将来を描けない、
生き場が狭まれている、女性の声を・・・・・・

2013年9月30日
日本ウイグル協会
クリスタン


こうして彼女は天津への強制就労からのがれました

 2006年から中国政府が ウイグル地区に住むすべての住民にたいして、一家族から一人、16歳から25歳までの未婚女性に限定して、強制的に中国の海沿い地区の工場に安い労働力として送り出させる政策を開始した。この政策は、ウイグル伝統文化の中心になっている、かつ今なおウイグル文化の原型が最も濃く残っている、ウイグル人原居住者の割合が最も高い東トルキスタン南部に集中して、行的行っている。

 この政策に、沢山働いて、家族に仕送りしよう、貧困から抜け出し、裕福になろう、と言った歌文句で騙し、拒否した女性たちとその家族を脅してまでこの計画に参加させている。地域の役所から学校の教師まで動員され、学校教師には、管轄区で参加拒否した女性とその家族に説得する義務を課し、役人には、強行実行の権限を与えている、拒んだものは、役職を追われる、住民が拒んだら、土地が奪われ、政府に逆らったと言って監禁される。こうして、この政策の下、何千人ものウイグル人の若い女性が家族からひきはなされ、故郷から何千マイルも離れ、言葉も良く通じない、中国人の工場で、標準以下の労働条件で、長時間労働を強いられている。
中国の統計によると、2007年一年間に約100,000人が東トルキスタンから、中国海沿いの地区に移送されている。その多くは、北京、天津、上海、広東、そして山東等々の地区に配置されている。

 ここでみな様にご紹介するのは、2013年1月29日にラジオフリアジアで放送された、あるウイグル人女性の実話である。2007年7月に東トルキスタンのカシュガル地区に住む16歳のクルバンニサ、中学校を卒業したばかりの時に、彼女の家に当局幹部から、天津へ行くことを通告される。当時は、前に連れていかれた少女達の色んな噂が立っていたことを耳にしていたため、怖くなったクルバンニサは天津へ行くことを拒んだ、でも、天津へ行くリストに名前が載っていた。自分が行きたくないと言っても、役所の人間が許すはずもない、彼女は、その運命からのがれるすべを考えました、少女がたどり着いた答えは、家族を捨て、故郷を捨て、逃げることでした。そして、彼女は、恋人と一緒に最愛のお父さん、お母さんと別れ、逃亡生活を始めた。

 ことは、それだけで終わらなかった、少女が逃げたことを知った、当局の役人は、彼女のお父さんとお母さんを(娘を逃がした、国の政策に逆らったと言って)、学校のなかに監禁した。親族が解放を求めたが、当局には、逃げた少女を見つけて来たら解放する、と告げられた。2ヶ月経って、親の現状を知った少女は、自分の代わりに苦痛を受けている親のために戻ることを決断した。その時すでに、少女のお腹に新しい命が宿っていた。

 少女が戻ってきて、親が解放され、少女が監禁された。妊娠していることを知った当局役人は、彼女に中絶することを強制した。彼女は、何としても我が子を守りたい、その一心で、お姉さんがお昼ごはんを届けに来た際に、すきを見てまた逃亡した。当局は今度、少女のお姉さんが妹を逃がしたと言って、監禁した。お姉さんの主人が当局に妻を解放するよう、求めたが、妹さん見つけてこないと解放しないと断られました。村長に訴えましたが、話しを聞いてくれません。妹さんが見つかって天津に行ったら解放するとの一点張りでした。

 彼は妹が天津に何をしに行かないと行けないのですかと聞いたら、役人が仕事をするためと答えた。彼は、言った、なんで16歳の妹が行かないと行けないの、仕事をするためなら私がいきます、今仕事がなくって、困っています、代わりに私が行きますから、奥さんを放して下さいとお願いしたら、当局は男はだめだ、必ず未婚の女の子じゃないとだめだ、だから妹さんを見つけてきたら解放すると言って、解放を拒否した。彼は、県長のところまで訴え、やっと妻が解放された。

 クルバンニサの家族に来た不幸は、これだけでは、終わらなかった。彼女のお父さん、娘さんを天津へ送り出していないことを理由に16年勤めていた職場から解雇された。クルバンニサは、今なお故郷に帰れず、別の地区で結婚し、家庭を作り、懸命に生きている。

 クルバンニサは、こうして天津へ出稼ぎに行く運命から逃れましたけれど、そのために彼女が払った代償が図り知れないものであるかを考えると、胸が痛みます。16歳と言う若い彼女には、きっと自分の将来への素敵な夢があったはず、16歳の彼女にはもっと勉強してもっと違う人生があったはず。少なくとも彼女は、好きな人と、お父さんとお母さんの前でちゃんとした結婚式を挙げ、きれいな民族衣装に身を包み、ごく普通の花嫁になりたかったに違いない。

 なぜ、連れて行かれることから逃れるためにこんなにも大きな代償を払わないとならないのか、なぜ弱い、若い女性を限定に連れていかれなければならないのか、彼女たちの人権は保障されているのかどうか、そもそも、なぜ貧困を抜け出すために、異国の果て地で働かないと行けないのか、疑問です。そんなに海沿いの地区で働き口があり余っているのなら、なぜウイグル地区に、海沿いの地区から毎年何千万の単位で出稼ぎ労働者がやってくるのか、これは、明らかに、ウイグル人女性への人権を踏みにじって、東トルキスタンを撲滅する為に実施された政策の一つと断言できます。それだけではなく、今ウイグル地区内で、計画生育という名の政策が中国共産党が一団となってもっとも強化しないと行けない政策の一つになっている。

 中国政府がウイグル地区での計画生育局に出す補助金が2009年度最高額に上りました。その金額は605億元、かつてない水準にたしていた。このお金はおもに、ウイグルの各市町村の計画生育支局に配布されると同時に、移動型簡易的中絶手術をすることができる車まで配布された。政府は、また少子化を貧困から抜けて、裕福になる近みちだと宣伝し、自分から晩婚、少子化政策に協力したものに対して、補助金を出すなどして、計画生育政策の正統化を図っている。

 イスラム教徒であるウイグル人の伝統では、宿った命を殺すことは、人殺しと同等に最も重罪とみなされています。1980年からウイグル地区で始まったこの政策は、今まで30年間のあいだに、中国当局の報道によると、ウイグル地区で、300万人の赤ちゃんが少なく生まれた、これを計画生育の大きな成果だと発表した。統計されているのが300万人なら統計されていないのがどのぐらいあるのか、罪なき尊い命が、中国によって、組織的に殺されているのか?その非人道的この政策が今なお正統に実施され続けられているところが、許すことが出来ない。

 中国のこの計画生育と言う政策が300万人と言うウイグル人の赤ちゃんの命を奪い、それだけではなく、強制中絶を受けたことがあるそのお母さん達の命も脅かされている。強制中絶された歴がある、多くの女性たちは、そのあと不治の病子宮がんなどにかかって、命を落とした人も少なくない。多くの女性は、強制中絶を受けたくない、でも受けないと罰金が科せられ、土地が奪われる、仕事を失うことになる、別の選択肢がない多くの家族は、この政策に従うしか道はない。こうしてその家族はまた一人の尊い命をうしなう。強制中絶の手術を受けたお母さんは、一生不明の病と闘わねばならない、その追い打ちに民族の伝統衣装を着て、頭にスカーフを巻いてごく普通の格好をすることすら許されていない、スカーフ巻いた女性が図書館にはいれない、学校にもはいれない、お部屋など借りられない、病気も病院で見てもらえない、いろんなところで、いろんなおかしな、条例が次次と作られている。―例として、このニュースを取りあげよう、【京共同】中国新疆ウイグル自治区で、共産党当局が中学校のウイグル族女性教師に対して、イスラム教徒が髪や顔などを覆うためのスカーフを着用すれば解雇するとの決定を出した。自治区の状況を伝えるウェブサイト「ウイグルオンライン」が22日までに伝えた。

 なぜウイグル人女性がこんなひどい目にあわないと行けないのか、なぜ私たちの人権がないのか、聞いて下さい私たちの声!!!!!


第12回講演会「ウイグル人女性の人権侵害」講師 グリスタン(日本ウイグル協会)
http://freeasia2011.org/japan/archives/2575



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