イリハム・マハムティ氏が台湾紙で連帯アピール : 台湾は日本の生命線!

台湾最大手紙、自由時報は十一月六日、世界ウイグル会議副議長で日本ウイグル協会会長であるイリハム・マハムティ氏のインタビュー記事を掲載。

中国の天安門での車輛突入事件に関し、同氏は次のように語っている。

―――事件に関しては疑問点がとても多い。まず死亡した三人は夫婦、母子関係だということ。通常の自爆攻撃なら家族を巻き込まない。それから車輛は人で溢れる天安門に侵入した時、クラクションを鳴らしていた。テロリストなら死者は多いほどいいと考え、そんなことはしない。中国政府が外国の記者の取材を禁じたことでも疑問は膨らむ。

―――要するに中国の目的は、この事件を口実にウイグル人への弾圧を強化することだ。今後弾圧が一層厳しくなるのは必至で、ウイグル人の団結も一層強固になるだろう。予想できるのは、今後不幸な事件は必ず増えて行くということ。これは悪性循環だ。ウイグル人に対する大量虐殺は近いうちにあると見ている。

―――(中国政府による事件の自作自演説について)確信はできないが、しかしその可能性は排除できない。少なくともこの事件が中国当局のウイグル人弾圧に利用されていることだけは間違いない。

―――中国政府は我々を人間と見おらず、そこに何かを訴えても意味はない。我々は自分たちの惨状を世界に訴えて行くしかない。

このような分析を見せたイリハム氏。中国政府の情報操作、民族弾圧の手口を熟知する者ならではの指摘であり、日本のマスメディア報道とはやはり視点がやや異なる。

最後に「ウイグル人の独立運動はチベット、南モンゴルなど民主と自由を要求する勢力と繋がりはあるか」と聞かれ、こう話している。

―――我々は中国に圧迫される全ての民族と合流し、共に暴政に立ち向かわなければならない。以前からそうだし、今後も連携は強化されるだろう。

―――そして更に必要なのは台湾からの支援だ。しかし現在の馬英九政権に支援を要請するのは難しい。中国はあらゆる反抗勢力をテロ組織と呼んでいるが、台湾も将来は中国からテロ勢力と呼ばれる可能性がある。

「今日のウイグルは明日の台湾」ということだ。かつてウイグルの地を蹂躙した中国政府の侵略の矛先はとうに台湾へ向けられている。いまこそ台湾はウイグル民族との反中提携を行うべきだろう。

残念ながら馬英九政権は中国に迎合するあまりウイグル民族には冷淡だ。馬英九総統ら在台中国人特有の中華思想(周辺民族への強烈な差別意識)も影を落としている。

しかし期待すべきは台湾人の良識である。ウイグル民族の悲惨な現状に対する理解が広まって行けば、「優しい民族性」によって同民族への同情心が一気に高まる可能性もある(その意味からも、今回のインタビュー記事が掲載されたのはよかった)。

なお、「明日の台湾」は「明後日の日本」だ。ウイグル、チベット南モンゴルの諸民族と台湾、そして日本との共闘体制の構築を急ぐべきである。


イリハム・マハムティ氏が台湾紙で連帯アピール : 台湾は日本の生命線!
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