中国がウイグル族研究者拘束 米が説明要求 : NHKニュース

1月17日 10時52分

中国でウイグル族の著名な研究者が公安当局に拘束されたことについて、アメリカ国務省は声明を発表し、「平和的に異議を唱えただけで拘束された疑いが強い」として中国政府に対して、拘束の理由や経緯を説明するよう求めました。

中国の公安当局に拘束されているのは、北京在住のウイグル族の研究者、イリハム・トフティ氏で、友人によりますと、15日に数十人の警察官が自宅に押し入りイリハム氏を連行したということです。

これについて、中国外務省はイリハム氏が拘束されていることは認めたものの、容疑などの詳しいことは明らかにしていません。
ウイグル族の権利擁護を長年訴えてきたイリハム氏は去年10月、天安門広場の近くで車が歩道に突っ込んで炎上した事件で、NHKなどの取材を受けて「ウイグル族による組織的なテロだと断定するには証拠が不十分だ」などと述べ、当局の捜査を批判していました。

イリハム氏が拘束されたことを受けて、アメリカ国務省のサキ報道官は16日、声明を発表し、「中国の政策に対して平和的に異議を唱えただけで拘束された疑いが強い」と指摘し、中国の対応を批判しました。

そのうえで「中国政府は彼が今どこにいるのかなど、直ちに明らかにすべきだ」として、拘束の理由や経緯を説明するよう求めています。

※NHKのページにニュース映像があります。


中国がウイグル族研究者拘束 米が説明要求 : NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140117/k10014553311000.html

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