6月21日のデモ行進で中国大使館に届けた抗議文 : モンゴル自由連盟党

抗議文

中華人民共和国 習近平主席殿

下記、モンゴル民族として厳重に抗議する。

1.環境問題について
 いわゆる内モンゴル自治区(南モンゴル)は少雨であり、農業に向かず、農業が却って砂漠化を誘発する土地である。モンゴル民族はこの土地に適した遊牧を何千年と続けてきたにも拘わらず、中華人民共和国政府は農業を強制・実行し、砂漠化を進めている。土地に合わない非科学的な農業の強制、禁遊牧政策はモンゴル民族の伝統を破壊するだけでなく環境破壊の原因となるものであり、断じて受け入れられない。
 また、中国政府および漢人開発業者は南モンゴルにて石炭、鉄鉱石、レアメタル、レアアースなどの乱開発を続けており、これを専ら南モンゴル外の開発に使用している。モンゴル民族の土地で算出された資源を奪うのみならず、資源の乱開発によって草原を荒れ果てた土地にする行為は断じて許されるものではない。
 さらに、環境汚染の原因となる工場を300以上も南モンゴルに移転するということが現在言われている。漢人の経済発展のために必要な工場を南モンゴルに移し、北京や上海の環境を守り、モンゴル民族の土地を汚染する。こうしたことは21世紀の文明社会において許される行為ではない。
 こうした行為に抗議した環境活動家・メルゲン氏が漢族の開発業者に轢き殺されたことは、今でもなおモンゴル民族の記憶に鮮明に残っている。中国政府は南モンゴルにおける環境破壊を止め、モンゴル民族に土地を返すべきだ。

2.人権問題について
 1949年に中国共産党が南モンゴルを植民地支配してから、60数年間にわたり、中国政府はあらゆるやり方でモンゴル人を大量に逮捕、拷問、虐殺してきた。特に凄惨であったのはいわゆる文化大革命の時期であるが、現代においてもその弾圧、人権侵害はとどまることを知らない。モンゴル人リーダーのハダ氏が長年刑務所に入れられ、さらに刑期が終わったはずの2014年現在においても行方不明であること、その家族までも行方不明となったことはその典型である。
 そして、学校の合併・廃校などによりモンゴル語・モンゴル文化の教育は危機に瀕している。こうした状況に対抗すべく、モンゴル的教育に力を入れてきたバトジャンガー氏のような教育者もまた逮捕の憂き目にあった。ただちにハダ氏とその家族、バトジャンガー氏とその家族、その他の政治犯とされたモンゴル人活動家を釈放せよ。

3.同化政策について
 中国政府は政策的に南モンゴルへと大量の漢民族を移民させ、モンゴル民族を強引に少数民族の地位へと貶めた。のみならず、強引に漢化させた社会において生きやすいためという名目をでっちあげることで、モンゴル語やモンゴル文化の教育を禁じ、中国語教育を強制してきた。このような同化政策は、21世紀において許容されるものではない。のみならず、中国政府は南モンゴルにおいて分断・分割統治を進めようとしており、モンゴル人同士の連帯を阻害しようとしている。これは大変恥ずべき行為である。
 南モンゴルにおける同化政策をやめよ。分断統治を止めよ。モンゴル人が、モンゴル語でモンゴル文化を教える権利を尊重せよ。

以上

2014年6月21日 モンゴル自由連盟党


6月21日のデモ行進で中国大使館に届けた抗議文 : モンゴル自由連盟党
http://lupm.org/japanese2/?p=578



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