第30回講演会「中国の臓器売買の実態」講演録

※当日の動画は、以下の記事からご覧ください
http://freeasia2011.org/japan/archives/5310

 11月26日、東響市ヶ谷の会議室にて、アジア自由民主連帯協議会主催第30回講演会、「中国の臓器売買の実態」が、ジャーナリストの野村旗守氏を講師に開催されました。

 冒頭、11月19日に急死した、ベトナム革新党で当協議会でも活動してこられたアウン・ミン・ユン氏への黙とうがささげられたのち、野村氏の講演に移りました。

 野村氏はまず、カシュガルの空港にある通行標識について説明しました。これは野村氏のブログでも取り上げられていますが、カシュガル空港内の通路には、「特殊旅客、人体器官運輸通路」と書かれています。野村氏はこれこそ、現在ウイグルが置かれた状況から判断すれば、「移植用の臓器」であると指摘しました。臓器を摘出するための人体は、肝臓だったら12、心臓は6時間など、取り出してから移植できる時間は決まっている、だから、その臓器を通る通路を確実に開けておかなければならない、これは、まさに人類の道徳や歴史への挑戦だと野村氏は批判します。
http://blog.livedoor.jp/nomuhat/archives/1068163494.html

 この中国の臓器売買については、いまだに証拠が出てきていないことを野村氏は述べたうえで、臓器を(多く法輪功修練者の場合)抜き取った後、患者や遺体を完全に燃やしてしまっているのではないかと述べました。

 実は上記の説にはもとになる証言があり、移植認可病院である遼寧省の蘇家屯医院で夫が医師として働いていたという「アニー」と名乗った中国人女性が、ワシントンDCで開かれたシンポジウムで、彼女の夫は二年あまりにあいだに2000件ほどの角膜摘出手術を行い、そのたびに月給の何十倍もの現金が支給されたこと、心臓、腎臓、肝臓、肺臓などの臓器が抜かれた法輪功修練者の遺体が、ボイラーに放り込まれてつぎつぎ焼却されてたという証言を行ったのでした。

 そして、アメリカのような移植大国ですら、申請してから適合臓器(ドナー)が見つかるまで通常2~3年間の時間を置かなければならないのにも拘らず、中国に行けば何と、1週間から2週間で適合臓器が見つかるという、現代医学の常識ではありえないことが起きていることをまず指摘し、これは、臓器のストック、移植用のストックがあるとしか考えられない。しかし、先述したように臓器は長い間保存はできない。となれば「生きた臓器のストック」があるとしか考えられないと述べました。

 そして、中国政府が認めている臓器移植の数は、年間で約1万件とされてりますが、野村氏は、おそらくこれよりはるかに多いと考えられると述べました。すでに、移植の認可を受けている病院が169あり、まだ申請中の病院を含め、数百件の病院で、年間、おそらく6万から10万人の臓器移植が行われているという説を紹介しました。

 これはカナダ人弁護士のデイビッド・マタスとデイビッド・キルガー氏による調査で、二人は調査員を使って各病院に電話などで証拠を集め、その調査報告書を2006,2007年に発表し、法輪功修練者に対する「臓器狩り」が行われているという報告書を発表しました。これらは、2009年、『Bloody Harvest(邦題=中国臓器狩り、アスペクト)』として翻訳もされています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4757222602

 この本が衝撃を与え、08年には、イスラエルで最初の臓器移植法が成立して移植手術のための中国への渡航が禁止となり、国際移植学界が臓器売買と移植ツーリズムの禁止を求めた「イスタンブール宣言」を採択。2010年にはスペインが移植ツーリズムと臓器売買に対応できるように刑法を修正し、昨年には台湾が人体移植に関する法改正を行って事実上中国大陸への移植渡航を禁止と、野村氏は世界がこの問題を注目していることを伝えました。

 そして、法輪功修練者の臓器が多く狙われていることは、彼らが酒やたばこを飲まず、臓器もきれいであるということで評価が高いこと、そして法輪功だけではなく、冒頭の写真が証明しているようにウイグルやチベット人等も犠牲になっている可能性があることを指摘しました。そして、このような重要な、ナチスのホロコーストにも匹敵するような人権問題であるにもかかわらず、日本ではほとんど報道もされないこと、自分自身も、法輪功がかなり前から訴えていたのに関心を持たなかったことを率直に反省していると述べました。

 しかし、野村氏には、この問題は日本も決して無縁ではないと述べ、日本人の中にも、一日も早く臓器移植をしたい人間が、中国で臓器移植をしていること、そのような人々を中国に勧誘する組織もあることを指摘し、このような非人道的な事態を一刻も早く止めなければならない、その為に、来年1月23日に、国会議員会館でこの問題をテーマにした組織の正式な発足式とシンポジウムを企画していると述べ、マスコミを含め、多くの人たちが関心を示してほしいことを訴えました。(終)

 この問題については、ぜひ、上記著書並びに、野村氏のブログのこの文章をお読みください。
http://blog.livedoor.jp/nomuhat/archives/1064642625.html

 



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