「世界ウイグル会議」代表大会 東京で5月開催 中国反発「日中関係に影響」 : MSN産経ニュース

 【北京=矢板明夫】中国政府から反体制組織と指定されている世界ウイグル会議(本部、ドイツ・ミュンヘン)の第4回代表大会が5月14日から17日まで東京で開催される。同会議関係者が明らかにした。準備のため、同会議のドルクン・エイサ事務総長が3日にも来日するが、中国政府関係者は「重大な反中活動が日本で行われれば、日中関係に大きな影響を与える」としており、開催阻止に向け、日本政府への圧力も辞さない構えだ。

 世界ウイグル会議は複数のウイグル族の団体が合流する形で2004年に設立された最大級のウイグル族組織。ノーベル平和賞候補にもなった女性活動家、ラビア・カーディル氏が議長を務める。ウイグル族の政治的権利の確立などが目的だが、ウイグル族居住地域(新疆ウイグル自治区周辺)の中国からの独立を主張するメンバーも少なくない。中国当局は09年7月に新疆ウイグル自治区のウルムチで起きた暴動に関与したとして同会議を批判している。

 同会議はこれまで欧米を中心に活動してきたが、支援の輪を世界中に広げたいとして、3年に1度の代表大会のアジアでの開催を模索してきた。

 今回、開催地が日本に決まったことについて、日本ウイグル協会のイルハム・マハムティ会長は産経新聞の電話取材に対し、「会議開催を通じて中国当局の迫害を受けるウイグル族が置かれている厳しい状況をより多くの日本人に知ってもらいたい」と語った。また、欧米と比べて、日本政府が、中国当局による少数民族への迫害をあまり問題視しないことを指摘したうえで、「状況を少しでも改善できれば」と語った。

 エイサ氏は、滞日中、国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)主催のシンポジウムに出席するほか、ウイグル族を支援する国会議員らとも面会する。

 代表大会の日程は、北京で行われる日中韓首脳会談と重なることもあり、中国からの猛反発は必至だ。

 インドにあるチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相が訪日していることについても中国外務省は「日本の放任に強烈な不満を表する」との談話を出した。

 日本の外務省幹部は産経新聞に「民間の活動なので、日本政府は関与しない」としているが、同会議関係者は「代表らの日本への入国ビザが下りるかどうか心配だ」と語っている。


「世界ウイグル会議」代表大会 東京で5月開催 中国反発「日中関係に影響」 : MSN産経ニュース
2012.4.3 00:07
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120403/chn12040300070000-n1.htm

第四届世界维吾尔代表大会将在日本召开(图,视频) : Radio Free Asia
http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/nz-04022012131446.html

イリハム・マハムティ:2012年5月東京開催 世界ウイグル会議代表大会 : ラジオフリーウイグルジャパン
https://freeasia2011.org/japan/archives/1041

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