守る会関東学習会のお知らせ(講師:姜昌萬(統一日報))&映画「ムサン」紹介 : 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会

テーマ:帰国事業と在日コリアン そして朝鮮総連の問題
講師:姜昌萬(統一日報)

民主主義の立場に立つ在日コリアンの言論の場として、「統一日報」を発行し続け、朝鮮総連と民団との無原則な和解に断固反対し続けてきた姜昌萬氏の立場から、帰国事業の悲劇、在日コリアンの歴史、そして朝鮮総連の問題点などを語っていただく学習会を開催します。ぜひご参加ください。
日時:5月27日(日)午後2時開場 2時半開会
場所:星陵会館E会議室(永田町駅6番出口下車)
http://www.seiryokai.org/kaikan.html
参加費:500円

連絡先:三浦(電話03-3681-9309 メール:miurakotarou@hotmail.com)


(参考)
CINEMA VIEW ムサン日記~白い犬(韓国)
脱北者スンチョルを通して描く、人間の生きにくさ

 この世の中を生きにくいと感じる人は多いだろう。そんな人でも時にはささやかな喜びを感じることはあるはずだ。北朝鮮から韓国にやってきた、いわゆる脱北者の悲惨な生活を描いた「ムサン日記~白い犬」(パク・ジョンボム監督)の場合もそうだった。ただし待ち受けるラストは衝撃的でヒリヒリと肌を刺すように痛い。

 脱北者のスンチョル(パク・ジョンボム監督自身が主演)は仲間のギョンチョル(チン・ヨンウク)とソウルで暮らす。脱北者だとわかる「125」から始まる住民登録番号を示すと、どこでも求職を断られ、やっとありついたポスター張りやビラ配りも、ほかのグループからにらまれ、身の危険を冒しての作業だった。
 そんな彼の唯一の心の拠り所は教会の聖歌隊のメンバーであるスギョン(カン・ウンジン)だったが、彼女の勤めるカラオケボックスで職を得たのもつかの間、客とのトラブルなどを理由に解雇される。厳しい現実が次々と押し寄せ、捨てられていた白い犬をわが身に重ねるように可愛がり始めるが……。

 パク・ジョンボム監督は主人公をとことん追い詰めていくが、身元引受人の刑事の計らいでスンチョルは教会に居場所を見つける。彼にとっては砂漠の中で見つけたオアシスのようなしばしの安息日。しかし髪も切り身なりも整えて得た幸福の代償の大きさにスンチョルはおののくことになる。
 監督のこのバランス感覚は見事である。人生の浮き沈みは必ず交互にやってくる、とでも言うかのように。そしてたった一瞬の“変節"を運命の神さまは見逃してはくれないのだとも言うように。

 パク・ジョンボム監督はイ・チャンドン監督の「ポエトリー アグネスの詩」の助監督に抜擢された実力派で、今回が長編デビュー作。亡くなった親友の脱北青年をモデルに、自身の体験やほかの脱北者の置かれている状況を重ねて脚本を書いたという。
 脱北者の苦悩をリアルに描いていながら、誰しもが感じるであろう人間の営みについて回る生きにくさという問題に話を普遍化させ、我々観客に問いかける。差別や無関心。それは脱北問題だけに限らないからである。
 監督は資金繰りにも苦労したようだが、そのおかげでというべきか、自分の父親や飼い犬などの、“身内"を動員し効果をあげている。父親は刑事役をごく自然に演じ、また白い犬は映画のタイトルにもなるほど一つ一つの動作が可愛らしく、存在感を示している。
 監督の必死さと“家族の情愛"が見事なアンサンブルを醸し出している。

(紀平重成/アジア映画ウオッチャー)

5月12日、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
公式サイトhttp://musan-nikki.com/

CINEMA VIEW ムサン日記~白い犬(韓国) : 統一日報
http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=68827&thread=01r05


NEWS :5月27日守る会関東学習会のお知らせ(講師:姜昌萬(統一日報))&映画「ムサン」紹介 : 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00818

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