中国政府、ウイグル人に対し支援金の見返りとして中国共産党への忠誠を誓わせる : 世界ウイグル会議

RFA 2012.07.27 | 翻訳・掲載:2012.07.30
http://www.rfa.org/english/news/uyghur/restrictions-07272012155718.html

中国ウイグル自治区当局は、ウイグル人に対し支援を行う代わりに、中国共産党への忠誠と宗教の自由の規制に同意する署名をウイグル人に求めている。

RFAウイグル語サービスは、トルコのIstiqlaltv.comから関係書類を入手した。この書類は中国語とウイグル語で書かれており、ウイグル人が中国政府から毎月の援助を受け取る代わりに従わなければならない条件が記されていた。

Istiqlaltv.comによると、この書類は、ウイグル自治区のホータン、アクス、カシュガルなどのウイグル人居住区で配られているという。政府がウイグル人失業者に支払う生活費は、月額200~300元だという。

現地からの情報によると、当地の平均的な年間所得は6500元だという。

この支援金を得るには、以下の条件を呑まなければならない。 「中国共産党の指導部に従い、法や規制に従う。」

さらに、「違法な宗教活動は行わず、違法な宗教関連物を所持しない」という条項もある。

支援を求める人は、家族がスカーフをしないこと、スカーフをした人物を家に入れないことも求められる。ほとんどのウイグル人女性が伝統的にスカーフをしている。目以外の部分を覆っている人もいる。

また、違法な宗教活動やスカーフをしている女性を見かけた際は、「ただちに当局に通報する」ことも求められる。

書類の最後には、 「すべての条件を守れなければ、支援金はいただきません。」 と書かれており、日付と署名欄がある。

トルコ在住の匿名のウイグル難民によると、清や国民党の時代にも、このような政策はなかったという。

「中国政府はウイグル人を恐れているのです。ウイグル人が高い道徳を持っているからです。」

ウイグル人は、中国の統治の下、民族差別、宗教弾圧、貧困、失業にあえいできた。

「中国当局は、ウイグル人が大いなる決意を持っていると思っています。そのため、今回の政策でウイグル人の伝統的な宗教を破壊しようとしているのです。」

中国政府はウイグル自治区開発計画をかかげているが、ウイグル人はほとんどその恩恵を受けていないという。

「中国政府は、我々の土地、経済、言語を奪いました。今、彼らは私たちの信念をも奪おうとしています。」

日本語訳:http://ameblo.jp/dream-for-children/entry-11314951717.html


中国政府、ウイグル人に対し支援金の見返りとして中国共産党への忠誠を誓わせる : 世界ウイグル会議
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=4694

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