市民社会及びコミュニティーグループはビルマのLetpadaung銅山に抗議する人びとに対して行った暴力的な弾圧を非難する : ビルマ市民フォーラム

みなさま、ビルマ市民フォーラムは11月29日にビルマ中部モンユウで発生したビルマ当局による鉱山開発抗議活動強制排除に対し、声明「市民社会及びコミュニティーグループはビルマのLetpadaung銅山に抗議する人びとに対して行った暴力的な弾圧を非難する」(2012年11月30日発表)に賛同しましたので、ご報告させていただきます。
ビルマ市民フォーラム事務局

(ビルマ市民フォーラム 翻訳)
◆原文(英語):http://www.burmapartnership.org/2012/11/civil-society-and-community-groups-condemn-the-violent-crackdown-on-protest-against-the-letpadaung-copper-mine-in-burma/


【市民社会及びコミュニティーグループはビルマのLetpadaung銅山に抗議する人びとに対して行った暴力的な弾圧を非難する】

2012年11月30日発表

本文末尾に署名した我々、市民社会及びコミュニティーを中心とする組織は、ビルマのザガイン地域のモンユワ近郊のLetpadaung銅山の開発の停止を要求してきた人びとに対して昨日発生した残酷な弾圧行為を非難する。この暴力行為はビルマの改革が所詮表面的であることを示す、最新の事例となる。表現の自由、集会・結社の自由、土地を所有する権利、法の支配がビルマで尊重されるにはまだまだ道のりは長い。

ここ3ヶ月、地元の農業従事者や人権活動家は(その後、仏教僧侶も合流)、銅山の開発とそれに伴う環境破壊の影響について抗議していた。11月29日の早朝に、当局は拡大しつつある抗議活動を終わらせるためにあからさまな試みとして、昔ながらの暴力的な方法に訴えたのである。暴動鎮圧を行う警察はLetpadaung銅山近郊の抗議者の集まるキャンプを放水や催涙ガスで襲撃した。火災でキャンプは破壊され、僧侶や信者たちが火傷を負い、その多くは臨時の診療所での医療処置を現在必要としている。

Letpadaung開発プロジェクトは中国のWan Bao Companyと、ビルマ国軍が所有しているUnion of Myanmar Economic Holdings Ltd.の間の合弁事業である。このプロジェクトにより土地の押収や環境破壊、また平和的に抗議している人びとへの逮捕や嫌がらせが行われたりする結果となった。地元の人びとや環境に及ぼす影響を徹底的に調査するため、そして将来の負の影響を軽減し既に受けた損害について補償をするための方策を準備するために、プロジェクトは一時中止しなければならない。

昨日の激しい弾圧に加えて、今週の初めにはラングーン(ヤンゴン)にある抗議活動を支援する6人の中心的人物も逮捕された。その人物とは、Ko Wai Lu、Daw Shan Ma、Ko Myo Chit、Ko Ye Lin、Daw Naw Ohn Hla、Ko Nyi Nyiである。彼らは最初、平和的集会と平和的行進に関する法第18条(b)の下に許可なく抗議活動をしたとして逮捕された。しかし、その後彼らは刑法第505項(b)の下に、国家や公衆の秩序に反した行為をした、もしくはそのように人びとを扇動したとして起訴されている。

ビルマの人権問題に関する国連特別報告者であるTomás Ojea Quintanaは、今年3月の人権委員会で発表された報告書の中で、刑法のこの項目は国際的な人権基準を満たしていないとした。この項目は政治活動家や政府に反対する人びとを拘留するために組織的に使われてきたのである。我々は刑法のこの項目を廃止するように要求する点で、Quintana氏に同調する。

また、我々は当局が逮捕状を出しているラングーン抗議活動を起こした4人の中心人物、Ko Han Win Aung、Ko Thi Ha Win Tin、Ko Aung Naing Thu、Ko Moe Thwayの健康状態について多大な懸念を抱いている。彼らは現在身を隠している。

以上のことから、我々はビルマ政府に以下のことを即座に要求する。

・Letpadaung銅山の開発を一時中止し、すでに発生した損害の補償も含め、開発計画の影響を適切に評定できるようにする。

・真実を追求し、犠牲者に公正な裁きを提供するために、11月29日の弾圧行為について国際的な専門家も加えての独立した調査を行うこと

・モンユワ、ラングーン、マンダレーでの抗議活動に関連して逮捕された人びと全員を解放し、今ある逮捕状を取り消し、彼らの犯罪記録を全て抹消すること

・国際人権法に合致した内容となるように、国際的な人権基準に満たない全ての法律を廃止、もしくは改定すること。検討対象の法律は刑法の平和的集会と平和的行進に関する法505項(b)を含むがこれに限定されるものではない。

この声明には以下の組織が署名している。(以下、原文のまま)

Actions Birmanie
All Kachin Students and Youth Union
Altsean-Burma
Arakan Human Rights and Development Organisation
ASEAN Inter-Parliamentary Myanmar Caucus
Asian Forum for Human Rights and Development (FORUM-ASIA)
Association Suisse-Birmanie
Back Pack Health Worker Team
Burma Action Ireland
Burma Campaign Australia
Burma Campaign UK
Burma Centre Delhi
Burma Partnership
Christian Solidarity Worldwide
Dignity International
Ethnic Human Rights Network
Forum for Democracy in Burma
Free Burma Campaign (South Africa)
Generation Wave
Hong Kong Coalition for a Free Burma
Info Birmanie
Institute for Asian Democracy
Karenni Civil Societies Network
Kuki Students Democratic Front
Myanmar Youth Empowerment Programme
Myanmar Youths in Action
Nationalities Youth Forum
Network for Human Rights Documentation – Burma
Assistance Association for Political Prisoners – Burma
All Arakan Students’ and Youths’ Congress
Burma Issues
Chin Human Rights Organization
Earth Rights International
Human Rights Education Institute of Burma
Human Rights Foundation of Monland
Kachin Women’s Association (Thailand)
Lahu Women’s Organization
Palaung Women’s Organization
Pa-Oh Youth Organization
Ta’ang Students and Youth Organization
Yoma3 News Service
Pax Romana ICMICA Asia
People’s Forum on Burma (Japan)
Rohingya Arakanese Refugee Committee
Rohingya Youth Development Forum
Refugee News Network
Society for Threatened Peoples – Germany
Students and Youth Congress of Burma
Swedish Burma Committee
Taiwan Free Burma Network
Tavoyan Women’s Union
The Best Friend Library
United Lahu Youth Organization
US Campaign for Burma
Women’s League of Burma


市民社会及びコミュニティーグループはビルマのLetpadaung銅山に抗議する人びとに対して行った暴力的な弾圧を非難する : ビルマ市民フォーラム
http://pfb-japan.org/?p=1050

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