RFA 2013.09.19(一部抜粋)| 翻訳・掲載:2013.10.02
中国当局は近年、ウイグル各地でモスクの敷地内に中国国旗を揚げるよう強要し、ウイグル人らの更なる不満と反発を招いていた。
しかし、中国当局はウイグル人社会からの不満と反発を解消するのではなく、逆に、更に暴走し、モスク内のミフラーブ (三日月と並んでイスラム教の象徴とされる聖龕)にも中国国旗を揚げ、祈りは中国国旗に向かって行うよう強要するにまで至っていることが最近明らかになった。
ウイグルオンラインサイトに投稿された左記写真には、アクス地区オンスー県トホラ郷クムバシ村にあるモスクのミフラーブに挙げられた中国国旗と、それに向かって祈りを捧げるウイグル人らが映っている。
ウイグルオンラインサイトの報道によると、中国当局は各地でウイグル人宗教指導者らに対し、各モスクに中国国旗を揚げるよう強要するほか、モスクで行う説教の際に宗教的な内容ではなく政府の諸政策のありがたさを宣伝するよう強要している。
また、ウイグルオンラインサイトの報道では、アクス地区ウチトルファン県政府が発表した公式情報として、県内の422軒のモスクのうち122軒のモスクに中国国旗を揚げることが実施済みとなったと伝えている。
ウイグル人社会からは、聖なる神に捧げる祈りを無神論を主張する中国共産党の旗に向かって行うよう強要することは、ウイグル人ムスリムたちの最も敏感で聖なる信仰心に対する許し難い侮辱行為であると不満と反発の声が上がっている。
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/din/diniy-erkinlik-09192013170526.html
中国当局、祈りは中国国旗に向かって行うようウイグル人ムスリムたちに強要 : 世界ウイグル会議
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=6567