世界ウイグル会議は国際社会に、中国がウイグル人地域社会を標的にしているという懸念を表すように強く勧告する

WUC 2013.11.01 | 翻訳・掲載:2013.11.04
http://www.uyghurcongress.org/en/?p=21287

世界ウイグル会議は東トルキスタンと中国全土のウイグル人が前例の無い抑圧の時代に入ろうとしていることを極度に懸念している。2013年10月28日の天安門広場近くでの自動車事故の後、東トルキスタンにおける警備体制は段階を上げ、公式メディアはウイグルの人々に対する反動をほのめかし続けている。 さらに、世界ウイグル会議(WUC)は、月曜日の事件の公式説明に関する懐疑に加えて、東トルキスタンイスラム運動(ETIM)がこの事件の背後にいるという、中国官員による主張には納得していない。世界ウイグル会議は国際社会にそのような非難は確認できる証拠が入手できるまで否定することを要請する。

世界ウイグル会議は関係諸団体に中国当局がウイグル人に対する未曾有の抑圧的手段を正当化するために天安門での事件を利用しないように警告することを要請する。中国国家がウイグルの人々を悪魔化することは中国国家と普通のウイグル人の間の緊張を増大させるだけでなく、また漢族中国人とウイグル人地域社会の間の関係のさらなる悪化を早めるであろう。その資格は一定の諸責任を持つことである国連人権理事会の一員たることを求めている国連の一参加国として、中華人民共和国は普遍的な人権規準を遵守することを要求されているのである。

「中国はまたも責任を持って行動することが可能なことを世界に表す機会を失いました。あの天安門での事件を独立調査に開示するのではなく、中国当局はウイグル人に対する悪意ある脅迫を発表し、誰も確認できない不利な告発をしています。」 と世界ウイグル会議総裁でウイグルの民主指導者であるラビア・カーディル氏は語った。 「ウイグル人にとっての東トルキスタンにおける状況はすでに受け入れられるものではありません。現代ウイグル人の状況を、政治的にも、経済的にも、また文化的にもどのようにみても、中国政府は耐えられない政策を課してきました。どのような抑圧の強化も中国政府のウイグル人を歴史書の中に閉じ込めるという目的を進捗させることでしょう。」

公式メディア出口の環球時報は10月31日社説で述べる。

「新疆人はまたその否定的な結果を理解しそして、内地の相対者と協力して打ち勝つ必要がある。それによってのみ、我々はテロリスト勢力を壊滅させ、その社会における離反を避けることが出来る。暴力的なテロリストは全中国共通の敵である。新疆人、特にウイグル人は最大の犠牲者になるであろう。」

政府の抑圧に対しての拷問や強制失踪を含んだ(WUCも報告書を発表している)、東トルキスタンのウイグル人異論派への中国の徹底的非寛容政策を受け、世界ウイグル会議は独裁的国家政策への非暴力的な非協力が悲惨な結果たりえることを恐れている。世界ウイグル会議は環球時報からの「ウイグル人は最大の犠牲者になるであろう。」という言い回しに説明を求める。

東トルキスタンにおいての警戒態勢は引き締められている。2013年10月31日付の記事でBBCは一人のウルムチの漢族中国人のインタビューを引用した、彼はBBCに「ウルムチ市に入る車両、特に南新疆からのものはとても厳しく検査されるだろう。少数民族的に見える人々も厳しい検査を受けなければならない。」と語った。

トルファン地区ピチャン県は、月曜の事件関連で拘束された5人のウイグル人の1人の生来の場所であるが、特に標的にされている。上記の引用した記事でレストラン勤務の漢族中国人は記者に地域の当局から警笛を交付されたと話し、「もしも大きな髭やブルカを着用の怪しげな人物を見たら、助けを呼ぶために警笛を使うことが出来る、」と付け加えた。

日本の朝日新聞の一記者が、2013年6月に暴力事件が目撃されたピチャン県のウイグル人が主に住む町であるルクチュン鎮から追い返された。警察はその記者に検問所で取った写真を削除するように要求した。ウォールストリートジャーナルのジャーナリスト、ブライアン・スピーグル氏はルクチュン鎮に入り込み、いかにこの町が武装封鎖下にあることを著した。さらに北京のウイグル人が将来への不安をAFP、BBC中国語、そしてロスアンゼルスタイムスの記者らに表した。

2013年10月の自動車事故とETIMとの関係を主張する中国官員の言葉は、立証された証拠もなしに被疑されるウイグルテロリズムに関して述べるときの中国国家の偏向を説明している。 BBCの2013年11月1日の記事によれば、公安担当上級官員の孟建柱氏が香港の鳳凰電視台に「この北京で起こった暴力テロリスト事件は事前に計画、組織された、、、その背景に立っていたグループは東トルキスタンイスラム運動」と述べた。孟氏は彼の主張を支持するいかなる証拠も出していない。外交部発言人の華春瑩氏もまた、新華社の報道によると2013年11月1日の記者会見でETIMの関与をほのめかした。

政府高官がETIMと自動車事故の関係を言及することに関しての疑いが海外メディアで表されている。上記2013年11月1日記事で、BBCは中国通信員ダミアン・グラマティカ氏の主張を引用し、「その集団が中国で重大なテロ行動を実行できる能力があるということをほとんどの人が信じていない。」2013年11月1日のAP記事で、ヒューマンライツウォッチのの上級リサーチャーのニコラス・ベクイリン氏は天安門での事件へのETIMの関与は「最高に疑わしい」という。ベクイリン氏は「このような暴力はETIMが存在しているとか、この事件がETIMの工作であるとかの証拠にはならない」と付け加える。中国のアナリストを含めて、多くの学者はETIMについてまさにその存在を含め、より大きな懐疑論を言挙げしている。

中国官員の月曜の自動車事故にETIMが関与しているとの被疑周囲には信用性が欠如していることに加え、10月28日の事件の公式説明に関して数多くの疑問が回答されないままで残っている。海外メディアと中国ネチズンは政府の事件への説明に疑問を呈している。中国当局による説明の周りの疑問にもかかわらず、事件の二日後に新華社報道が発表されて以来、いかなる事件の更なる詳細ももたらされていない。数多くの抗議活動の場所として選択されることと、その象徴的な重要性ゆえに、天安門広場は中国でもっとも厳重に監視されている場所のひとつである。その結果としてその周辺には膨大な数の監視カメラが設置されている。中国警察は独立した調査者が利用できるこれらのカメラからの映像記録を作成するべきである。

世界ウイグル会議は国際社会に対して、独立した立証できる証拠が入手可能となるまでに、2013年10月28日の事件の原因として中国政府のウイグルテロリズムへの被擬を退けるように強く要請する。世界ウイグル会議はまた国際社会に月曜の事件後に続くウイグルの人々への抑圧強化に関して公的に懸念を表すことも強く要請する。もしも、そのような懸念が表されなければ、中国政府は国際的な沈黙を東トルキスタンにおけるウイグル人に対する人権侵害の強化への青信号と看做すであろう。


世界ウイグル会議は国際社会に、中国がウイグル人地域社会を標的にしているという懸念を表すように強く勧告する
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