緊急要請文
駐日本大使館
タナテイップ・ウパテイシン閣下
タイ国にて保護された200人を超えるウイグル難民を
中国に送還することなく、希望する第3国に出国させてください
2014年3月14日、タイ南部ソンクラー県にて、200人を超え、しかも約90名は子供と報じられたトルコ人と称する人々が貴国警察に保護されました。現在の各紙報道によれば、この方々は中国ウイグル自治区からの亡命者であることがほぼ確実視されております。御存じのように、現在ウイグル自治区では、ウイグル民族が不当にもテロリストとして弾圧され、固有の民族伝統や信仰を守る自由すら奪われています。彼らは自らの信仰を守り、自由を求めて危険な亡命への道を選んだ人々であり、仮に中国に強制送還されれば、悲劇的な運命が待ち受けていることは明らかです。アメリカ政府をはじめ、ヒューマン・ライツ・ウオッチなど世界的な人権団体も、同様の危惧の声を挙げ、彼らの中国送還に反対し人道的な取り扱いを求めております。
この200人がどのような経緯で貴国にたどり着いたかはいまだ不明ですが、貴国は慈悲深い仏教国として、またアジア有数の近代文明国として、ベトナム難民をはじめとする近隣諸国の亡命者たちに手厚い難民保護を人道的に行ってきた偉大な歴史をお持ちです。なにとぞ貴国が人道的配慮から、この人たちを中国に強制送還することなく、特に子供たちに適切な医療を施し、希望する第3国への出国を認めるようお願いいたします。
2014年3月21日
日本ウイグル協会 会長 イリハム・マハムテイ
アジア自由民主連帯協議会 会長 ペマ・ギャルポ
※PDFファイル(142KB)
https://freeasia2011.org/statement/20140322.pdf