ベトナム人労働者、中国系工場で抗議行動 5月13日 : ベトナム革新党

工場の責任者やメディアの報道によれば、13日、数千人のベトナム人労働者が中国系企業の工場で抗議活動を行い、そのうち何か所かでは破壊行為があった。ベトナムが領有権を主張する海域において、中国が石油掘削施設を設置したことに対して怒りが高まる中でこのような事態が起きた。

中国政府に対する怒りを表明するため、ベトナムの独裁政権は先週末、珍しく街頭での抗議行動を黙認した。しかし抗議は現在広がりを見せており、暴力的な色彩を帯び、外国資本を直接標的にするなどの動きが出ている。

ある工業団地の重役によれば、抗議行動は月曜日の夜に始まり、火曜日までには中国やその他の外国企業を抱える4つの工業団地に飛び火した。この重役の話では、操業停止を拒否したいくつかの工場で破壊行為があったということである。

火曜日の朝には警察が展開したが、抗議は止まなかったという。政治的に難しい問題のため、匿名で取材に応じてくれた。

インターネット上に出回っている写真を見ると、工業団地で大勢の人々がフェンスを押し倒したり、工場の窓が割られているのが分かる。

ベトナムは、パラセル諸島付近に5月1日、深海油田掘削装置が到着したことに対して抗議の意を示している。パラセル諸島を支配しているのは中国だが、ベトナム政府も権利を主張している。ベトナム政府は船団を派遣し、掘削施設を破壊しようと試みたが、そのうち何隻かが防衛任務に当たっている中国船と衝突した。

南シナ海での主権を部分的に主張しているベトナムやフィリピンのような小国の抗議をものともせず、領有権を強引に追求していくという中国の姿勢が、この度のにらみ合いでますます鮮明なものとなった。フィリピンの条約同盟国である米国は、このような中国の動きを「挑発的なもの」としている。


ベトナム人労働者、中国系工場で抗議行動 5月13日 : ベトナム革新党
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