Phayul.com 2014.07.08 | 翻訳・掲載:2014.07.12
中国当局が、インディアナ大学でチベット史を教えるエリオット・ハリス・スパーリングの入国を拒否した。投獄されているウイグル人学者イリハム・トフティを支持したためだという。スパーリングは有効なビザを所持していた。
スパーリングは北京に着陸した直後、入国管理局から空港の一室に呼ばれ尋問を受けた。スパーリングはニューヨークタイムズに対し、イリハム・トフティへの支持が入国拒否の原因かもしれないと語った。
「私をデータベースに登録するようにという指示が明らかに出ていました。」
「議論する余地はありませんでした。入国拒否の理由は明白です。イリハムの件が原因です。」
中国当局は、中国政府に異を唱える学者、ジャーナリストなどに対する対応を強めており、ビザを拒否したり、国外追放するなどの対応をしている。
「問題は、私の入国拒否ではありません。中国に行かずに学術的な研究を続けることはできます。しかし、イリハムを支持する人に圧力をかけ、沈黙させようとすることが問題です。」
スパーリングのビザには、「失効」のスタンプが押され、黒のペンで×マークが記されていた。
「私は、これを中国共産党人権賞とでも呼ぶことにします。」
スパーリングは、トフティがインディアナ大学で客員教授を務める手助けをした。トフティは、2013年2月、アメリカへ向かうため北京空港へ到着した際に、中国当局に拘束された。トフティに同行していた娘のジュハル・イリハムは出国を認められ、現在インディアナ大学で学んでいる。
トフティは、2009年7月にのウイグル人の抗議活動の後にも短期間拘束された。中国政府のウイグル政策に抗議したためだ。その後、釈放されたが、2014年1月に再拘束された。トフティは活動を評価されペン/バーバラ・ゴールドスミス著作の自由賞を受賞した。しかし、トフティは授賞式に参加できず、娘が代理で参加した。
日本語訳: http://ameblo.jp/dream-for-children/entry-11891286447.html
不当投獄されているウイグル人教授を支持したアメリカの大学教授が中国当局に入国拒否される : 世界ウイグル会議
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=7162