2015年6月8日
ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャらの密航問題で、日本に住むロヒンギャでつくる唯一の「在日ビルマロヒンギャ協会」(館林市)が、日本政府に東南アジア諸国連合(ASEAN)などと協力し、解決策を見いだしてほしいと訴えている。
アウンティン会長(47)は二日、外務省を訪れ、館林市で地域代表約十五人とまとめた要望書を岸田文雄外相宛てに提出。船で海上を漂流している多数のロヒンギャを助けるほか、基本的な人権が保障されるように関係各国や国連と協力してほしいと訴えた。
協会によると、日本には約二百三十人のロヒンギャが居住。うち約二百人が館林市に住み、関東地方のほか、愛知県や大阪府にも暮らしている。協会は人権保護を訴える活動をしている。
協会のカンモハメドさん(46)は「日本はミャンマーに多額の政府開発援助(ODA)を拠出しており、影響力がある。ロヒンギャを助けてほしい」と力を込めた。
ミャンマー政府は、ロヒンギャは自国民ではないとの姿勢を崩していない。
ミャンマーの少数民族 ロヒンギャの人権保障を : 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150608/CK2015060802000167.html