チベットやウイグルなどでの独立・民主化を支援する「アジアに自由と独立を! 福岡フォーラム」(NPO法人夢・大アジアなど主催)が14日、福岡市博多区の「博多アーバンスクエア」で開かれた。チベット出身でアジア自由民主連帯協議会会長のペマ・ギャルポ氏が、「アジアの国々は日本のリーダーシップに期待している」と訴えた。
ペマ氏は講演で、さきの中台首脳会談に関し、「台湾を中華人民共和国に吸収するという意味を持つ」と指摘した。理由は、「両岸関係が中国の内政問題だという根拠をつくったことになるからだ。台湾が独立を求めても、台湾近海から沖縄近くまで中国艦船を配備される口実を与えた」などと述べた。
前国会で成立した安全保障法制については、「日本の自由や民主主義、人々の生命を守るためだ」と重要性を強調した。
■我那覇真子氏出席「沖縄の地元紙は意図的」
フォーラムには、沖縄県内の真実を訴え続けている名護市出身の我那覇真子(がなは・まさこ)氏(26)も出席した。
我那覇氏は、9月に行われたスイス・ジュネーブでの国連人権理事会で、沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事の演説に自らも演説で反論したことで注目を集めた。
翁長氏は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設について、「沖縄の人々の自己決定権や人権がないがしろにされている」と日本政府による“被害”を訴えた。
我那覇氏は「翁長氏の発言は真実ではない。プロパガンダ(政治宣伝)を信じてはいけない」と述べた。
賛同者約500人とともに活動する我那覇氏は、産経新聞の取材に「沖縄の基地問題などは、地元の琉球新報と沖縄タイムスが意図的に、自分たちのやりたい方向に誘導している」と沖縄の現状を指摘した。
「アジアは日本に期待」 ペマ・ギャルポ氏、福岡で講演 : 産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/151115/rgn1511150024-n1.html