2012年1月23日、中国四川省甘孜チベット族自治州炉霍県で、ダライ・ラマ14世のチベット帰還を求めるデモ隊にたいして、中国共産党政権の武装警察部隊が無差別の発砲を行い、3人のチベット人を殺してしまい、多くの人々を負傷させた。その翌日の24日、同じ甘孜自治州の色達県でも、チベット人のデモ隊に警察部隊が発砲し、2人が死亡した。けが人も多数出ている模様である。
1950年に中国共産党軍がチベットを占領してその支配下において以来、北京のファシズム政府はチベット民族に対して殺戮と略奪の限りを尽くして民族絶滅政策を推進してきた。そして今でも、このような時代錯誤の植民地政策が現在進行形で進められている最中である。それに対し、チベット人たち自らの尊厳を守るべく平和な抗議活動を行ったところ、北京の政府はまたもや武力による血の鎮圧を行い、チベット人に対しておかした累々たる罪の上に新たな罪を加えた。それはまさに人道と人権に対する言語道断の犯罪であり、文明社会の理念と原則に対する野蛮な蹂躙である。
われわれアジア自由民主連帯協議会はここにて緊急声明を発表し、北京政府の蛮行によって尊い命を奪われたチベット人の死にたいし心よりの哀悼を捧げる同時に、このような許し難い野蛮な犯罪を犯した北京政府にたいしては、大きな憤りをもって抗議の意を強く表明したい。チベット人に対する血の鎮圧を即時に止めることを強く求めるものである。
そして、中国共産党政権に国際的な圧力を加えることによってその野蛮な武力鎮圧を制止するために、当協議会は、人権と自由を重んじる日本国内外のすべての機関・団体及び個人に対し、中国共産党政権の犯罪行為に対して抗議の声を上げ、チベット人の抗議活動を応援する輪を広げていくことを求めたい。自由と人権を熱愛するわれわれ文明社会の一員は、今の事態をけっして座視してはならないのである。
チベットはそもそもチベット人のものである。チベット人には領地の回復と民族の独立を求める当然の権利があり、中国共産党政権の植民地支配と圧政から解放されなければならない。当協議会は今後とも、チベット人の民族独立運動あるいは民族の自決を求める運動に多大な関心を寄せ、心尽くしの応援と声援を送りたい。そしてわれわれは、チベット人を含めて中国共産党政権によって抑圧されているすべての民族が自らの独立を回復し、それをもって「中華帝国」の解体を計っていくことこそが、諸民族の幸福の増大とアジアの平和の維持と、中国自身の民主化につながる唯一の道であることを信じて、その道を開くための努力を惜しまない所存である。
2012年1月26日 アジア自由民主連帯協議会
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