ベトナム当局は活動家トラン・ミン・ニャットへの襲撃をやめよ
ベトタン
2016年2月23日
かつて良心の囚人であったトラン・ミン・ニャットは、地元当局によって頭に投石を受け、自宅を焼き払ってやる、と脅された。この2月22日の最新の襲撃は、自宅周辺に殺虫剤を撒かれて生計の手段を全滅させられた、庭に大規模な放火をされた、数百ものペパー・バインを汚染されたといった事態を含む、数か月にもわたる嫌がらせに引き続くものである。ニャットの兄であるトラン・カス・ダットまでが、事件後にニャットの世話をしている間に、自宅を襲撃された。
トラン・ミン・ニャットは4年間にわたる恣意的な拘束の後、2015年8月に刑務所から釈放された。ニャットは「政府転覆を企てた」として、13名の他の活動家とともに有罪判決を受けた。国連の恣意的拘束に関する作業部会は、2013年11月に発表した意見で、トラン・ミン・ニャットの逮捕と裁判は国際法に違反すると裁定し、ベトナム当局に対し、ニャットに恣意的拘束の補償を行うよう求めた。逮捕以前は、ニャットはコミュニティ・オーガナイザーであり、また、独立系小メディア、ベトナム・レデンプトリスト・ニュースとラジオ・アルフォンソへの寄稿者だった。
スタンフォード大学ロースクールのアレン・ウェイナー (トラン・ミン・ニャットとその仲間の国際代理人) は、ベトナム問題委員会での声明で、ベトナム政府は「人権侵害への異議表示や抗議を抑圧するために、政府の支配下にある裁判官が執行する、ベトナムの法律の曖昧で基準のない規定」を利用する、と述べた。
トラン・ミン・ニャットによると、ラムドン省ラムハ地区の公安警察は旧正月以降毎晩、彼の自宅に投石している。あるときには、石は窓を割り、屋外灯を破壊した。
家族の成員も地元当局に脅迫され、嫌がらせを受けている。フロント・ライン・ディフェンダーの報告では、彼の兄はクリスマスイブに、コーヒーの木やアボカドの木を切り倒され、灌漑設備を破壊された。彼の父親と兄たちは、ラムハの公安警察から殺害の脅迫も受けている。
トラン・ミン・ニャットはかつて2015年11月にサイゴンでの健康診断からの帰路、制服と私服の警官をともに含む地元警察から暴行を受けた。ラジオ・フリー・アジアの報道では、ニャットは拘留中に、首をつかまれ、腹を数回殴られた。この暴行の1週間後に、ニャットは自宅近くで地元の警察に再度首をつかまれ、暴行を受けた。
これらの事件を考慮して、ハノイの外国大使館に、ラン・ミン・ニャットを訪問し、これらの脅迫行為を監視するあらゆる努力を行うことを要求する。ベトナム当局は速やかに嫌がらせを中止し、トラン・ミン・ニャットへの暴行に直接責任を負う当局者を確実に裁判にかけなければならない。
ベトナム当局は活動家トラン・ミン・ニャットへの襲撃をやめよ : ベトタン ベトナム革新党
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