インド訪問報告
さて、昨年9月に南インドのデプン寺と北インドのダラムサラを訪問し、前者では南モンゴル出身のサンギャ・ホトクト(現在デプン寺のゴマン学堂で修行中)と会って訪日を要請し、後者ではダライラマ猊下じきじきに会見していただいた。ちなみに、サンギャ・ホトクトは、あまり知られていない存在故、ごく簡単に紹介すると、清朝時代にはドロンノ―ル、北京、五台山等の諸寺の僧俗を主管し、ダライ・ラマ、パンチェン・ラマ、ジェブツンダンバ・ホトクトに次ぐ存在として非常な権威を誇っていた活仏である。歴代のホトクトには、第一世には釈尊の馭者であったチャンダカ、第八世にはフビライ・ハーンに仕えたパクパの名が見受けられる。
現ホトクトは、第二〇世であり、一九八〇年にアムドのツォンカで誕生され、一九九八年にインドに亡命。同年にダライ・ラマから正式に転生者として認定されておられる。われわれ代表団は、デプン寺に滞在中は自宅に泊めていただき、訪日にも関しても快諾していただいた。
一方、ダライ・ラマ猊下には病み上がりの身にもかかわらず、親しくお会い下さり、その席上南モンゴルの現状をご報告させていただいた。以上が、簡単なインド訪問の概略ですが、その際の状況を皆さんにご報告すべく以下の日程で報告会を催したいと企画しています。どうぞ、ふるってご参加のほどをお願い申し上げます。
第一部
13:30~14:15
小滝透
ノンフィクション作家ジャーナリスト。第2回・第9回毎日21世紀賞受賞。国際情勢に加え、文化・宗教・歴史などを扱う。著書は『神の世界史イスラーム教』、『戦後
70年日本転覆思想』などがある。
報告テーマ
デプン寺で考えたこと――チベット密教(ゲルク派)と日本密教(真言宗)
休憩
14:15~14:30
第二部
14:30~15:15
オルホノド・ダイチン
モンゴル自由連盟党党首。機関紙「ジユウモンゴル」の編集長。著書は『日本は中国にこうして侵略される』(共著)、『墓標なき草原』(上下楊海英著)のモンゴル語版の監訳。中国共産党政府の圧迫を受ける南モンゴルにおける自由、民主、人権を訴える活動をしている。
報告テーマ
理念と信仰のあとを追って―ダラムサラ訪問の感慨
質問回答
15:15~16:00
時間: 4月9日(13:30〜16:00)
場所:大阪市淀川区民センター(郵便532ー0022大阪市淀川区野中南2ー1ー5)
最寄駅 阪急「十三」下車徒歩7分
主催:モンゴル佛教会 & 一般社団法人 南モンゴル自由民主運動基金会
共催:南モンゴル文化促進会
連絡先:080-3844-802
4月9日大阪にて「インド訪問報告」、ダイチン代表が報告します : 南モンゴル自由民主運動基金
http://smldf.org/?p=652