2019年10月19日、第9回アジアの民主化を促進する東京集会が開催されました。
皆様のご参加、ありがとうございました。
以下は採択されました決議文と、当日のプログラムです。
決議文
20世紀末、ソ連・東欧の全体主義体制は崩壊し、ヨーロッパには冷戦の終結と一定の民主化が実現した。もちろん、その後も、民族対立や移民問題を含め様々な問題が噴出してはいるが、再び共産党独裁による全体主義が復活することはありえないであろう。
しかし、ここアジアにおいては、今もなお冷戦時代同様、共産党独裁と全体主義体制が継続し、しかもその脅威は増大しつつある。中国共産党政府は国内植民地というべきウイグル(東トルキスタン)、南モンゴル、チベットなどで、文化大革命時代にも匹敵する民族絶滅政策を強行している。また、対外的には一帯一路という名のもとに、各国への経済侵略や資源略奪を行い、東シナ海、南シナ海では国際法を踏みにじる覇権主義の姿勢を露骨に示している。
だが、その全体主義に対し、各地で自由を求める人々が立ちあがり始めた。特に香港市民・学生は、全体主義の支配下に置かれることを拒否し、尊い犠牲を出しながらも今も不屈の信念で闘い続けている。ウイグル、チベット、南モンゴルにおいても、厳しい統制を潜り抜けて、海外に迫害の実態を伝える証言が伝えられている。自由と民主主義の価値を信ずる諸国政府並びに国民は、彼らの必死の抵抗に連帯しなければならないはずだ。
私たちはこの全体主義体制がアジアで拡大することを防止するのみならず、自由と民主主義、法治と民族自決権の確立をアジアで促進することが、アジアの、そして世界の平和と繁栄につながることだと信ずる。私たちはこのアジアが、全体主義の恐怖から解放され、自由と民主主義が確立する日が来ることを信じて運動を続けていくことをここに誓う。
第9回アジアの民主化を促進する東京集会 参加者一同
プログラム
杉田水脈衆議院議員メッセージ代読
加瀬英明名誉会長メッセージ代読
開会挨拶 西村幸祐(アジア自由民主連帯協議会副会長)
第一部 基調講演
渡辺利夫(前拓殖大学総長)「日本の国柄とは何か」
第二部 アジア諸民族の訴え
王明理(台湾、台湾独立建国聯盟日本本部委員長)
王戴(中国、中国民主陣線)
レテプ アフメット (日本ウイグル協会理事日本ウイグル協会理事)
ジリガラ(南モンゴルクリルタイ副会長メッセージ代読)
チュイデンブン(チベット、アジア自由民主連帯協議会理事)
洪ヒョン(韓国 統一日報主幹)
グエン・ハー・キエン・グオック(ベトナム革新党)
シャ―カ―(バングラデシュ、アジア自由民主連帯協議会理事)
総括:ペマ・ギャルポ会長
アジア人権賞 香港市民に授与
決議文朗読、採択