「ウイグル難民救援基金(代表 イリハム・マハムティ)」は、以下の文書をイスラム諸国(イスラム教が国教である国々、また、国内に多数のイスラム教徒が存在する国)の大使館に送付しましたので、ご紹介いたします。
以下はその日本語訳部分です(原文は英文です)。送った大使館のリスト、文章全体はこの記事の末尾に添付いたします。
聖なる月に、閣下に私たちのメッセージをお伝えできることを大変光栄に思っています。ご存知の通り、ラマダンは平和の月であり、愛と許しの月です。
世界中のすべてのイスラム教徒の責務は、不公正が起きた時に声を抗議の声を挙げることです。私たちは、刑務所や労働キャンプ、拘置所で苦しんでいる人々のことを忘れてはなりません。預言者モハメッドは(彼の上に平安あれ)、いかなる場所においても、不正を許さず止めることを求めてきました。聖なるコーランも、たとえ敵に起こったことであっても、不正に対して声を上げるよう求めています。
私たちは日本に住んでいるウイグル人です。私たちはイスラム教徒の外交官とその政府に、中国で苦しんでいるイスラム教徒のために、最も神聖なラマダンの月に声を上げるよう求めます。
私たちは、貴国政府並びに大使館が、中国政府に私たちの基本的な要求を伝えることを求めます。
私たちは中国政府に要求します:
1. すべての政治犯を釈放せよ
2. すべての強制労働収容所と捕虜収容所を閉鎖せよ
3. 強制労働の移送を停止せよ
4. 海外での家族再統合を許可せよ
5. 宗教的迫害を停止せよ
6. ウイグル人の学校での教育を許可すること
7. 全寮制の学校と全寮制の幼稚園を解放すること。
8. 不妊手術の即時停止
9. ウイグルの地主の土地の没収を止めよ。
10.強制結婚をやめよ 11.国境を越えた弾圧をやめよ
12. ウイグル語出版物の禁止を止めよ、
13. 恣意的な拘束を止めよ、
14. ウイグル人にパスポートを返せ。
15. 出国禁止令を解除せよ。
私たちは、残虐行為がいつの日か終わることを信じています。しかし、私たちが残虐行為について問題視し、抗議することをやめてしまえば、決して終わることはないでしょう。あなたの声は私たちの希望であり、あなたの声は私たちの力であり、あなたの声は私たちがディアスポラで文化的存在と活動を続けるための動機です。あなたの努力に感謝します。
私たちウイグルが家族から離れ、宗教的権利もない中で、このラマダンにアッラーの祝福があなたとあなたの家族とともにありますように。