追悼 黄文雄先生

追悼 黄文雄先生

台湾の独立とアジア全体の民族自決のために尽くされた黄文雄先生が、今年(令和6年)7月に亡くなられました。生前のわが協議会及び、アジアで自由と独立を目指す各民族への貢献に敬意と感謝の意を表します。

黄文雄先生は皆様もご存じの通り、1960年代から台湾の民主化と中華民国支配からの独立を目指して活動してこられました。中国共産党の毛沢東政権や、台湾の蒋介石政権の実態に日本の知識人やマスコミが気付かない時期に、この両者の独裁体制と民衆へのテロルを糾弾した意義は、今こそ黄先生の先駆性として評価されるべきことでしょう。

黄文雄先生は生涯を通じ、台湾のみならず、アジア全体の民族自決、中華思想からの離脱、日本をはじめ諸民族が自らの文化伝統の価値観に覚醒することを訴え続けました。当協議会にも立ち上げの時期からご支援をいただきましたし、チベット、ウイグル、南モンゴルの民族自決にも深い理解を示されておられました。このような知識人を失ったことは大きな痛手ではありますが、今後も黄先生から学んだことを引き継ぎ、私たちはアジアの民主化と民族自決のために微力ながら尽くしていきたいと思います。黄文雄先生、お世話になりました。天国でアジアを見守っていてください。

令和6(2024)年8月30日
アジア自由民主連帯協議会
会長 ぺマ・ギャルポ

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