野党・自由先進党の朴宣映（パク・ソンヨン）議員は16日、最近北朝鮮を脱出した24人が中国で公安当局に逮捕され、このうち9人が中朝国境の都市・吉林省図們市に移送されている、と発表した。朴議員はまた、遼寧省瀋陽市や吉林省長春市で身柄を拘束されている脱北者15人も、18日中に北朝鮮に送還される予定だ、と語った。

　朴議員によると、北朝鮮への送還の危機に直面している24人のうち、10人と9人のグループは今月8日、中国の公安に逮捕され、残る5人は10日に逮捕されたという。その後、北朝鮮と中国は12・13日の両日、公安による会議を行い、脱北者の処遇の問題について話し合った結果、脱北者たちを北朝鮮に送還するとの結論を下したとのことだ。瀋陽市のバスターミナルで逮捕された女性（46）など脱北者10人は13日、北朝鮮の人権問題に関する韓国の団体を通じ、国家人権委員会にファクスを送り、緊急救済要請を行っていた。

　現在、中国の公安に身柄を拘束されている脱北者の数をめぐっては、関連団体によって主張が食い違っている。韓国政府は最近、中国政府に対し、事実の確認や北朝鮮への送還の中止を求めたが、中国側は明確な回答を示していないという。

チョ・ベッコン記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

脱北者：中国で逮捕の9人、中朝国境へ移送 : 統一日報
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